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「誰かのための私」はもう卒業。40代から始める、本当の「自分軸」の見つけ方

ふと、ため息をついている自分に気づくことが増えた。仕事も家庭も、大きな不満はないはずなのに、心が晴れない。

 

「このままでいいのかな…」という漠然とした焦りだけが、胸のあたりを漂っている。

 

子育てに、仕事の責任、パートナーシップ、そして親のこと。 20代、30代と、私たちは常に「誰かの役割」を全力でこなしてきました。

母として、妻として、働く女性として、娘として。

 

たくさんの役割を器用にこなし、周りの期待に応えるうちに、いつの間にか「自分自身がどうしたいのか」が、わからなくなっていませんか?

 

もし、そう感じているなら、それはあなたの心が「役割疲れ」を起こしているサイン。

そして、40代という節目は、他人の評価や役割から卒業し、自分だけの人生のコンパス(自分軸)を取り戻す絶好のチャンスなのです。

 

なぜ40代で「自分軸」が揺らぎやすいのか?

これまであなたを支えてきた「役割」というアイデンティティが、少しずつ変化してくるのが40代です。

  • 子どもが手を離れ始める:「母親」としての役割が中心だった生活に、ぽっかりと時間が空く。

  • 仕事での立ち位置の変化:管理職になったり、逆に若手に追い越されたり。がむしゃらに走るだけではいかなくなる。

  • 心身の変化:昔のように無理がきかなくなり、自分の体と向き合わざるを得なくなる。

これまで乗ってきた船の行き先が、急に見えなくなるような感覚。 この「人生の迷子」のような状態は、決してあなただけが感じているわけではありません。むしろ、次のステージへ進むための、大切な成長痛なのです。

 

「自分軸」を取り戻すための、3つのステップ

では、どうすれば自分だけのコンパスを取り戻せるのでしょうか。 焦って何か新しいことを始める必要はありません。まずは、日常の中でできる3つのステップを試してみましょう。

 

STEP 1:思考ではなく「感覚」を取り戻す

「~すべき」「~した方がいい」という思考で頭がいっぱいになっていませんか?まずは、自分の感覚に意識を向けてみましょう。

  • 今日のランチ、本当に食べたいものは何? (「ヘルシーだから」ではなく、「これが食べたい!」で選んでみる)

  • この服、本当に着たい? (「無難だから」「体型カバーできるから」ではなく、「着ると気分が上がるか?」で選んでみる)

  • 今、どんな音楽が聴きたい? (流行りの曲ではなく、昔大好きだった曲を聴いてみる)

ポイントは、正解を探さないこと。「好き」「心地いい」「楽しい」「ワクワクする」。こうした子どもの頃のような素直な感覚を一つひとつ拾い集めていくことが、自分軸を再構築する土台になります。

 

STEP 2:1日15分の「聖域」を作る

毎日、たった15分で構いません。誰にも邪魔されない、**あなただけの「聖域」**を作りましょう。

この時間は、スマホを見たり、家事をしたりするのはNG。 目的は、自分自身と対話する時間を持つことです。

  • お気に入りの紅茶を、丁寧に淹れて味わう

  • ノートに、今の気持ちを誰に見せるでもなく書き出す

  • 好きなアロマを焚いて、ただぼーっとする

この「何もしない時間」こそが、他人の声や情報で埋め尽くされた頭と心に余白を生み、あなたの本音を浮かび上がらせてくれます。これは、未来の自分への大切な投資です。

 

STEP 3:「やらないこと」を決める

自分軸を立てるとは、「何かを足す」ことだけではありません。むしろ、「やめる」勇気を持つことの方が重要です。

  • 気乗りしない誘いを、勇気を出して断ってみる

  • 「良い人」でいるために、何でも引き受けるのをやめる

  • SNSで他人と自分を比べる時間(アプリ)を減らす

あなたの時間とエネルギーは、有限で、とても貴重なものです。 その大切な資源を、本当にあなたが大切にしたい人や、心からやりたいと感じることのために使う。この「選択」こそが、ブレない自分軸を形作っていきます。

 

自分の足で立つからこそ、誰かと豊かに歩いていける

40代は、人生の折り返し地点ではありません。 これまで積み重ねてきた全ての経験を力に変え、ここから先の人生の「ハンドル」を、自分の手に握り直す。そんな大切な時期です。

 

たくさんの「役割」を懸命に生きてきた時間も、決して無駄ではありません。その経験があるからこそ、いよいよ「自分自身」として、深く、豊かな道を歩き出す時が来たのです。

 

ですが、「自分を生きる」と聞くと、「それは、自分勝手に振る舞うこと?わがままになるということ?」という誤解が生まれやすいのも事実です。

しかし、それは全く違います。

 

本当の「自分軸で生きる」とは、自分自身の価値観や「好き」「心地いい」という感覚を尊重し、それに基づいて物事を自分で選択し、決断できる状態になる、ということ。 誰かの評価をものさしにするのではなく、自分の心の声に従う勇気を持つことです。

 

この自分軸がしっかりと育つと、驚くほど人間関係が変化します。 「私がいないとダメだから」という自己犠牲や、「きっとこうしてくれるはず」という過剰な期待を手放せるようになります。

 

その代わりに手に入るのは、お互いを一人の人間として尊重し合える、対等で風通しの良い関係です。あなたが自分の足でしっかりと立つことで、初めて誰かに寄りかかるのではない、健やかな形で人と関われるようになるのです。

 

自分を大切にすることは、自分の殻に閉じこもることではありません。 むしろ、自分という土台を確立することで初めて、私たちは本当の意味で、他者と豊かに関わることができるようになります。

 

「自分を生きること」と「他者と健やかに関わること」は、決して矛盾しないのです。

 

あなたの人生の主役は、他の誰でもない、あなた自身。 自分自身と向き合い、その手で人生の舵を取り戻すことを、どうか恐れないでください。