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それ、脳の疲れが原因かも?今すぐできる「ご機嫌な私」を取り戻す3つの脳科学的習慣
「しっかり寝たはずなのに、朝からやる気が出ない…」
「仕事や家事で、常に何かに追われている気がする」
「理由はないのに、漠然と将来が不安になる」
30代を迎え、責任も増える中で、こんな「なんとなくの不調」を感じていませんか?
「気合が足りないだけ」
「私がもっと頑張らなくちゃ」と自分を奮い立たせているかもしれません。
でも、その不調の正体は、あなたの心の持ちようではなく、脳が疲れているサインだとしたら…?
今回は、脳科学の視点から、そんな「脳疲労」をリセットし、自分自身の機嫌を上手にとるための具体的な3つの習慣をご紹介します。
あなたの脳、情報過多でパンク寸前かも?
現代社会は、スマホからの通知、SNSの情報、仕事のマルチタスクなど、脳への刺激で溢れています。私たちの脳は、自分が思っている以上に多くの情報を処理し、知らず知らずのうちに疲弊しています。
この「脳疲労」が溜まると、思考がまとまらなくなったり、感情のコントロールが難しくなったり、自己肯定感が下がったりと、心身に様々な不調を引き起こすのです。
でも、ご安心ください。脳の仕組みを少し知るだけで、日々の生活の中で脳を上手に休ませ、パフォーマンスを高めることができます。今日からすぐに試せる、簡単な習慣を見ていきましょう。
お役立ち習慣①:あえて「5分間、何もしない」時間を作る
「時間がないから、常に何かしていないと不安!」という方こそ、試してほしいのがこの習慣です。
実は、私たちの脳は何もしていない時にこそ、「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」と呼ばれる機能が働き、頭の中の情報を整理整頓してくれています。これが、記憶の定着や、新しいアイデアのひらめきに繋がるのです。
【やり方】
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スマホやPCを手の届かない場所に置きます。
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タイマーを5分セットし、ただぼーっと窓の外を眺めたり、お茶を飲んだり、深呼吸をしたりします。
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「何か考えなきゃ」と焦る必要はありません。「今、雲が流れてるな」「風が気持ちいいな」と感じるだけでOKです。
ランチ後の5分、寝る前の5分。この短い時間で、ごちゃごちゃだった頭の中が驚くほどクリアになる感覚を味わえるはずです。
お役立ち習慣②:「ありがとう」を声に出して言ってみる
「ありがとう」という言葉には、心を元気にするパワーが科学的に証明されています。
感謝の気持ちを感じたり、伝えたりすると、脳内では「オキシトシン」や「セロトニン」といった、通称「幸福ホルモン」が分泌されます。これらはストレスを和らげ、心に安らぎと幸福感をもたらしてくれます。
【やり方】
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コンビニの店員さん、宅配便の配達員さんなど、日常で関わる人に意識して「ありがとうございます」と伝えてみましょう。
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一日の終わりに、今日あった良かったことを3つ思い出し、「〇〇にありがとう」と呟いてみるのも効果的です。
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自分自身に「今日も一日お疲れ様、ありがとう」と声をかけるのも忘れないでくださいね。
最初は少し照れくさいかもしれませんが、言葉にすることで、脳は「自分は満たされている」と認識し始めます。
お役立ち習慣③:「To Doリスト」を「ご褒美つきリスト」に変える
「~すべき」「~しなきゃ」という義務感に満ちたTo Doリストは、脳にとって大きなストレスです。これを、やる気ホルモン「ドーパミン」が喜ぶリストに変えてみましょう。
ドーパミンは、「これをやったら快感を得られる!」と期待した時に分泌されます。
【やり方】
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「企画書を仕上げる」というタスクがあったら、「企画書を仕上げたら、大好きなカフェのケーキを食べる!」というように、小さなご褒美をセットで書きます。
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「部屋の掃除をする」なら、「掃除が終わったら、見たかったドラマを1話見る」など、自分の「好き」や「快」をトリガーにするのがポイントです。
義務感を「楽しみなこと」に変換するだけで、面倒だったタスクにも前向きに取り組めるようになります。
でも、根本的な悩みは解決しない…そう感じたら
さて、ここまで3つの習慣をご紹介しました。 これらを試すだけでも、あなたの心は少し軽くなり、日常がほんのり色鮮やかになるはずです。
しかし、一方でこんな風に感じる方もいるかもしれません。
「セルフケアは気持ちいいけど、職場や家庭での人間関係の悩みは消えない」
「そもそも自分の“本当にやりたいこと”がわからない」
「長年染み付いた、自己否定のクセから抜け出せない」
より根本的で、人生そのものを好転させていくには、もう一歩深いアプローチが必要になります。
それは、あなただけの「脳の個性」や「思考のクセ」を、根本から理解することです。
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なぜ、あの人の言葉にはいつも心がざわつくのか?
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なぜ、いつも同じパターンで恋愛や仕事がうまくいかなくなるのか?
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あなたの脳は、本当は何を求めていて、どんな環境で最も輝くのか?
それは、自分だけの「脳の取扱説明書」を手に入れるようなもの。
脳のことを知り、学ぶことで、日々のセルフケアの効果が格段に上がるだけでなく、キャリア、パートナーシップ、親子関係といった、人生の大きな課題に対する「自分だけの判断軸」を持つことができます。
まずは、今日ご紹介した3つの習慣から、何か一つでも試してみてください。そして、その上で「もっと深く自分を知り、軽やかな人生を送りたい」と感じたら、その時があなたの学びのタイミングなのかもしれません。
これからの人生を、ご機嫌にデザインしていくためにも、脳のことを学んでみてください。